医療的ケア教員の資格を取得するには、一定の実務経験や専門知識を有していることが前提となります。
まず医療的ケア教員の資格を得るには看護師もしくは保健師の免許を持ち、さらに一定年数の臨床経験が求められます。
通常は実務経験が5年以上あることが条件とされ、その中には医療的ケアに関する具体的な支援業務を含む必要があります。
この背景には教員で医療的ケアを担う人材を育成する上で、実践に裏打ちされた指導力が求められるからです。
単に経験年数を満たすだけでなく厚生労働省が認定する所定の講習を修了することが、資格取得の必須条件となっています。
この講習では障害福祉の現場で実際に行われている喀痰吸引や経管栄養などの基本的な医療的ケアについて、教員でどのように指導するかを学びます。
研修スケジュールは施設や主催団体によって異なりますが、一般的には座学と演習の両方を含む2日間から3日間の短期集中型が主流です。
平日のみ開催されるものから週末に実施される日程までさまざまな選択肢があり、現職の看護職員でもスケジュール調整がしやすい点が評価されています。